過払い金評判ランキングは信用するな！おすすめ法律事務所の選び方とは？

過払い金請求で評判の良い事務所をおすすめするランキングサイトは多数存在しますが、すべてを鵜呑みにしてはいけません。ここでは、過払い金ランキングを安易に信用すべきでない理由と、本当に過払い金に強い弁護士・司法書士を見極めるポイントを解説します。

過払い金の返還請求は1社に対して一度しかできません。どこに依頼するかによって、手元に戻る金額は変わってきますので、正しい知識・情報を収集して、慎重に検討しましょう。

過払い金評判ランキングを信用してはいけない理由

過払い金評判ランキングサイトは「やらせ」の可能性がある

過払い金請求を取り扱っている法律事務所や司法書士事務所の評判をまとめたランキングサイトの多くは、基本的に広告です。

弁護士や司法書士の仕事は決して慈善事業ではありません。「過払い金の問題を多くの人に知ってもらいたい」「自分の得意とする債務整理分野で借金に悩む人を一人でも救いたい」といった想いで広告を出すのは珍しいことではないのです。

実際、テレビCMや新聞広告で過払い金のことを初めて知って専門家に相談し、借金問題を解決した人は多いでしょう。

しかし、過払い金の評判ランキングサイトのなかには、その時々でお金を多く出してくれる業者をおすすめするために根拠のないランキングを提示したり、口コミを捏造したりするケースもあるようです。

世の中に過払い金請求を相談できる専門家は星の数ほどいます。口コミやランキングを参考にするのは有用ですが、情報を取捨選択して適切な判断をするように努めましょう。

弁護士・司法書士における広告規定違反の恐れがある

法律問題は素人では判断が難しく、どこに相談していいかも分からず途方に暮れてしまうことは多いでしょう。弁護士や司法書士が価値を提供できる分野で悩みを抱えている人にアプローチできる広告は、依頼者にとっても有用なものなのです。

一方、弁護士や司法書士が出せる広告には一定の決まりがあります。広告に弁護士名・司法書士名、所属事務所、所在地といった情報を明記しなければならないと、日本弁護士連合会や司法書士会の規定によって定められているのです。口コミ・評判やランキングを参考にする際は、こうした点もチェックするとよいでしょう。

業務広告に関する指針|日本弁護士連合会

信頼できない弁護士や司法書士がおすすめされている可能性がある

過払い金返還請求は弁護士や司法書士にとって儲かるビジネスのひとつだと言われています。弁護士や司法書士が手を動かす範囲を少なくして、手続きの多くを無資格の事務スタッフが担うようにすれば、定型化して多数の案件を捌くことができるからです。

過払い金の返還請求に特化して多額の利益を得ている事務所のなかには、テレビやインターネットなどで広告をバンバン打って集客しているケースもあるでしょう。結果として、ランキングサイトで上位に紹介されていることも少なくないようです。

しかし、大量案件処理型＆ベルトコンベア式の事務所では、戻ってくる過払い金が少なくなってしまう恐れもあります。いわゆる過払い金バブルが一段落した昨今では、貸金業者も容易に過払い金の返還に応じないケースも出てきています。

経験豊富な弁護士や司法書士が貸金業者と粘り強く交渉したり、必要に応じて訴訟に移行したりしなければ、依頼者の満足のいく金額、満額回収は難しくなってきているのです。

過払い金の評判ランキングを参考にする際は、おすすめする根拠が本当にあるのかどうか確認することをおすすめします。

過払い金で本当に信頼できる法律事務所・司法書士事務所の選び方

過払い金の解決件数や返還額といった実績が十分にある

過払い金返還請求には、豊富な知識とノウハウが求められます。弁護士や司法書士なら誰でも同じような結果が得られるわけではありません。過払い金に関する実績をチェックするなら、相談・解決件数や実際の返還額（回収額）を確認するのが一番です。

また、その人に発生している過払い金のうち、どれだけの割合を回収できたかを示す「返還率」もチェックしましょう。いかに人員を投入して累計で多くの過払い金を回収できていたとしても、返還率（回収率）が低いと、本当に依頼者のために頑張ってくれる過払い金に強い事務所とはいえないでしょう。

たとえば、有名な消費者金融であるアイフルは、経験豊富な弁護士・司法書士が訴訟することで、過払い金を100%回収できるケースは多くあります。一方、ノウハウも持たず、ただ交渉して和解するだけでは、60%以下になってしまうこともあるのです。

弁護士や司法書士が親身になって相談に乗ってくれる

実際に過払い金を依頼する際には、以下のようなポイントをチェックしましょう。

• 無料相談や過払い金の計算・調査に快く応じてくれる
• 事務スタッフではなく、弁護士・司法書士と直接話せる
• 借入先が1社でも対応してくれる
• スピード解決を強調しない

過払い金の費用は、実際の回収額に対する成功報酬制となっていることがほとんどです。そのため、交渉が難しい貸金業者が相手だったり、発生している過払い金が少なかったりすると、態度が急変する事務所もあるようです。

また、過払い金の返還請求から入金までにかかる期間は3～6ヵ月ですが、なかには1～2ヵ月での早期解決を不自然に強調してくるケースもあります。早く入金されるのは魅力的ですが、十分な交渉をせずに和解して解決することで、戻ってくる過払い金が少なくなる恐れがあるので注意しましょう。

過払い金請求の費用やデメリットも包み隠さず説明してくれる

過払い金の費用は、実際の回収額に対する成功報酬制が基本ですが、ほかにも「相談料」「着手金」「基本報酬」といった費用がかかることがあります。事務所によって別途費用がかかったり、着手金無料を謳っていても適用には条件があったりするケースもあります。料金体系が明確で、事前に見積もりをきちんと出してくれる事務所を選びましょう。

また、過払い金の返還請求は、過払い金がある人にとっては基本的にメリットしかありませんが、場合によっては以下のようなデメリットがあります。

• 過払い金の返還請求をした業者では借入ができなくなる
• 過払い金の返還請求は1社に対して一度しかできない
• 返済中の過払い金請求はブラックリストに載る可能性がある

また、過払い金の返還率は、貸金業者によって差があります。交渉に対する姿勢や、過払い金を払えるだけの十分な資金力があるかどうかは、業者によって異なるからです。こういった点も含めて、包み隠さず丁寧に質問に答えてくれる弁護士・司法書士なら信頼できるでしょう。

過払い金についての口コミ・評判をチェックする

過払い金の実績豊富な弁護士・司法書士事務所の多くは、ホームページで詳しい情報を公開しています。しかし、そうした情報をチェックしてもイマイチピンとこないこともあるでしょう。そんなときは、その事務所で実際に過払い金返還請求を依頼した人の口コミや評判をチェックするのがおすすめです。

有名な事務所なら、

• Twitter（ツイッター）
• 弁護士ドットコム
• Google map（グーグルマップ）
• 2ch（2ちゃんねる）

といったサービスで検索すると、多数の口コミが出てきます。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「〇〇事務所　口コミ」「〇〇事務所　評判」と検索してみるのもよいでしょう。

複数のサイトで評判やランキングを比較してみる

「口コミサイトやランキングサイトを見たけど、イマイチ信用できない…」

という方は、複数のサイトを見比べてみることをおすすめします。過払い金返還請求を取り扱う事務所は多数ありますが、今回ご紹介したような選び方のポイントを踏まえれば、本当に過払いに強いおすすめの弁護士・司法書士はかなり絞られてきます。

ランキングを比較する際も、本当に過払い金に強いのかどうか、

• 過払い金問題の解決件数や返還額・返還率
• 明朗な費用提示などの積極的な情報公開
• 実際に解決した依頼者の喜びの声

といったおすすめすべき根拠をもとにしているか確認してください。

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過払い金だけじゃない！あなたにぴったりな債務整理の手続きは？

過払い金返還請求は、国が認めた借金の解決方法である「債務整理」のひとつです。現在、借金をしていて返済が苦しい方や返済の終わりがみえないなどのお悩みをお持ちの方はいませんか？

借金を抱えている方のお悩みで多いのが「返済が苦しい」「誰にも相談できない」「完済までの道がみえない」「借金から解放されたい」などです。

債務整理には「過払い金請求」「任意整理」「個人再生」「自己破産」の4種類があります。それぞれの債務整理方法の特徴を見ていきましょう。

払いすぎた利息を取り戻す「過払い金請求」

最近CMや広告などで話題の過払い金請求とは「払いすぎた利息を取り戻す」手続きです。借金をしていた方の中には、20%以上の金利で取引をしている場合があります。20%を超える金利で取引をしていた場合は、過払い金が発生している可能性が高いです。

過払い金請求は借金を完済している場合だけではなく、返済中の方もすることができます。完済している場合は、過払い金が手元に戻ってきて、返済中の場合は過払い金を借金残高に充て借金を減額することができます。もちろん借金残高より過払い金が多い場合は、借金をなくすことができ残った過払い金を手元に取り戻すことができます。

過払い金請求には2つの注意点があります。1つ目は、過払い金請求の時効です。借金を完済している場合は、最後にお金を返し終わった日（最終取引日）から10年で時効が成立します。時効が成立してしまうと過払い金を取り戻すことができなくなるので完済している場合は1日でも早く手続きをしましょう。

2つ目は、返済中に過払い金請求をした結果、借金が残ってしまう場合です。返済中に過払い金請求をして借金が残ってしまうとブラックリストに登録されてしまいます。ブラックリストにのってしまいますが、今後も苦しい返済生活をするよりは少しでも借金を減らす方が賢明でしょう。

借金を減額できる「任意整理」

任意整理とは、裁判所を通さずに司法書士や弁護士などの専門家と債権者が話し合い、今後の返済方法や返済額について決める手続きです。債務整理の中でも一番多く利用される手続きとなっています。任意整理の手続きをするとまず過払い金が発生していないか調査し、発生している場合は過払い金で借金が減額されます。それから、将来利息のカット・分割での返済などの交渉をしていきます。ほとんどの場合で将来利息がカットされ、3～5年で返済していくことになります。

任意整理をするとブラックリストにのってしまうので、家や車のローンを組みたい方は注意が必要です。ただし、ブラックリストにのったとしても5年くらいで消えますので、借金の返済が苦しい方は任意整理をすることをおすすめします。

マイホームを残し大幅な減額ができる「個人再生」

個人再生は、裁判所を通して債務を大幅に減額してもらう手続きです。特徴としてマイホームを残したまま債務を原則5分の1まで減額できます。簡単にいうと任意整理と自己破産を足して2で割ったような手続きとなります。

個人再生の手続きは、裁判所に再生計画案を提出してそれが認可されれば計画案に記載されている金額まで減額されます。再生計画案とは「債務を〇〇万円まで減額し、それを〇年で返済する」という内容になっています。裁判所の認可が必要になりますので、誰にでもできる債務整理ではありません。多額の借金があり、マイホームを守りたいという方は一度、司法書士や弁護士などの専門家に相談してみましょう。

すべての借金を0にできる「自己破産」

自己破産は、多くの方が知っている手続きだと思います。自己破産は、すべての借金を0にできますが、財産も失うことになります。ただし、裁判所で定められている基準を超えない財産（20万円以下の預貯金等）は手元に残すことができます。借金が多額で首が回らない方におすすめの債務整理方法です。